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2009年7月の日記


7月30日

黒木メイサ



 姫と一緒に毎回「任侠ヘルパー」を見ては必ず2人で

「黒木メイサって本当に美人だねえ」

 「風のガーデン」の時も緒方拳の孫娘役で出演していたのだが、その時より美しさが増しているような気がする。父親が日本人とアメリカ人のハーフだというクォーターの彼女。とにかく顔の輪郭、彫りの深さが本当に美しい。それに大画面で見てもつるつるのお肌。女性から見てもうっとりの顔立ちなのだ。

 世の日本人男性的には「完璧な美人」よりは「かわいい女性」の方が人気があるそうで、また女性から女性を見る視点というのとは違っているかもしれないけれど、黒木メイサはわたし的には「芸術的美人」。あんまりきれいで共演している夏川結衣とか完全にかすんじゃってる感じがするくらい。演技的には「風のガーデン」より「任侠ヘルパー」の方が役に合っているかも。もともとはモデルだけど舞台も数多くやってるそうで、きれいなだけじゃなく実力派だし、まさに旬な女優だと思う。

 それにしても「任侠ヘルパー」毎回、すごく面白い!!


7月28日

たまには許して



 上王子のことやアレックスのことでくらい日記が続いていたので、ここらで明るい話題を。といっても思いっきり子ども自慢ですが(大笑)

 姫の学校の個人面談があった。高校生になってから初めて。今まで姫の面接はほとんど問題なくさらっと終わっていた。今回もそうだったのだが、新しい担任の先生は姫をべたほめだった。

 成績は前からなんだけどトップクラス。でも先生曰く

「特に期末テストの結果は素晴らしいです。努力したのでしょう。伸び率が他の誰よりも高い」

 うんうん、そうだろうそうだろう。

 うれしかったけど特に驚くことはなかった。だって姫は本当によく勉強していたもの。用があって姫の部屋を覗くと、大体いつも机に向かっている姿だったのだ。ヘッドホンをして「グループ魂」聞きながら、というのが姫のスタイルだが、言われなくても机に向っているその姿は親から見ても感心しちゃうほど。これが隣の下王子の部屋になると、大体いつもベッドでゲームしてるか漫画読んでるか、なので「努力」という意味では姫は人一倍していて、それが実を結ぶといいなあ、と常々思っていた。

 先生は他にもこんなことをおっしゃっていた。

「自分が頑張るだけじゃなく、人も助けてあげているんですよ。お友達に頼まれて勉強を教えている姿をよく見かけるんです。さっき面接した生徒もとてもお世話になっていて足を向けて寝れないほど感謝しているって言ってました」

 これも聞いてうれしかった。姫の今の目標は「教師」。なので人に教えてわかってもらえる喜びを感じるのは大切なことだと思う。

 先日わたしが自閉症セミナーに参加した日、実は姫の第一志望の大学のオープンキャンパスだったので殿が付き添って参加してきた。模擬授業を見学したり、学食でランチを食べたりしたらしい。難関大学だが、担任の先生は

「ぜひ狙ってほしい。あなたなら大丈夫よ」

 この調子でがんばれ! 姫!

追伸:たくさんのお祈りありがとうございます。おかげ様でアレックスはかなり調子を取り戻しました。肥大してしまった心臓は小さくはならないと思いますが、息苦しさはだいぶ減って食欲も出てきました。本当にお祈りありがとう!


7月27日

なんでもすがろう



 昨日の親の会の講演会でわたしの書いた悩みの質問に教授が

「発達支援センターに連絡を取ってみてはいかがでしょう」

と答えてくださった。そして会で配られたいくつかのパンフレットの中にそのセンターのものがあった。

 場所をみたら我が家から近い。どうしてネット検索した時は見つからなかったんだろうかと不思議に思いながらすぐに電話してみた。相談したい、と言ったら女性がとても優しい声で

「ホームページの相談票にご記入をお願いできますか。後ほどご連絡します」

 さっそくホムペをチェック。養育歴や現在の様子、悩みを書くところがあり、プリントアウトしたら全部で3枚。全部記入してFAXで送った。すがれるものはなんでもすがりたい。それが今の状況である。


7月26日

親の会



 帰国子女親の会があるように、自閉症の子どもの親の会もあるはずだ。そこに入れば情報交換などできるかも、とネットでいろいろ検索してみたが、すぐ近所にも会があるらしいのだが、HP上どこにも連絡を取る方法が書かれていない。仕方ないので神戸の親の会の方に問い合わせのメールをしてみたが、返事は

「未診断(医者の診断を受けていない)方の場合は本人交流はできません。親の研修会や集いのみです」

 それでもいいとは思ったのだが、なんているかメールから受ける感じが「ウェルカム」ではない雰囲気がした。入会方法の詳細も添付してくださったのだが、全国の自閉症協会と一緒に申し込むと1万円を超す年会費で、ここでちょっと足踏みしてしまった(けちな親)ただメールには

「今度講演会がありますが、そちらは一般の方でも5百円で参加できます」

とあったので、とりあえずこの講演会には行こうと決意した。

 内容はいまだ全容解明できているとはいえない自閉症、アスペルガー症候群全般について。その歴史から始まり、どんな症状なのか。高機能とアスペルガーはどこが違うかを教育大学の教授が講義して下さる、というもの。お話は具体的な例も含めてとてもわかりやすかった。

 かいつまんでご紹介すると自閉症について初めて症例報告をしたのは1943年アメリカの児童精神科医のカナーという人で「人と情緒的にかかわることのできない極端な社会的孤立」などの症状を「早期幼児自閉症」と命名した。この翌年にオーストリアの小児科医アスペルガーが「幼児期の自閉性精神病質」という論文を発表。この頃はまだこのような症状は「親の育て方に問題がある」と考えられていた。
 
 1970年に入り、ようやくこれは脳の中枢神経の障害である、ということがわかってはきたが、どこにどのような障害があるのかはいまだに不明であり、投薬は根本的な治療ではなく、対症療法にしかすぎない。つまり頭が痛くなったら頭痛薬を飲むのと同じで、精神的に不安定、不眠などの症状に合わせて一時的に緩和する薬が出るだけ。

 具体的な症例ではずいぶん昔のことを思い出した。例えば「迷子になっても平気」。上王子は5歳くらいの時に東京ディズニーランドで迷子になったことがある。あるアトラクションから降りて出口で急に走り出し、あっという間に見失ってしまったのだ。

 ご存知の方も多いと思うが東京ディズニーランドでは場内アナウンスは一切しない。迷子になったらキャストさんに申し出て、園内のキャスト同士で連携して探しまくるしか方法はない。恐ろしく広い園内はわたしにはまるで砂漠のように思え絶望的な気分だった。

 上王子は30分後にわたしが見つけた。どうも屋外ステージのアトラクションを見ていたようで、それが終わってばらけた人ごみの中に上王子の着ていた服が見えたので突進してつかまえた。上王子はぽかんと「なに?」という顔でわたしを見ていた。不安がったり泣きだしたり、なんて様子は全くなかった。今思っても背筋が寒くなる出来事だった。

 その他にも「名前を近くで呼んでも返事をしない」「痛みに鈍感」「人と目を合わせようとしない」「むやみに友達だと思った子をつけ回す」「大きな音に敏感」などピンポンピンポンが頭の中で鳴りっぱなしだった。

 しかしこれらの症状は幼児期に比べると今現在は激減している。自閉症は「治らない」というから、やはり上王子は「自閉傾向」のあるいわゆるグレーゾーンに属する人間なのかもしれない。ただ「常識がわからない」「他人に厳しく自分に甘い」「聞いているようで人の話を聞けていない」というような症状は今の彼にも当てはまると思う。

 質疑応答のコーナーもあって、わたしの今の悩みも書いて提出した。極めて個人的なことだったので、わたしへの答えはほんとにさらっとふれただけだったが、他の質問への答えで興味深かったのは「兄弟姉妹のこと」

 自閉ではない兄弟姉妹。「問題ないからいいわ」と思ってしまいがちだが、きちんと関わってやらないと彼らにも大きな心の傷が残るそうで。安心したのは兄弟のことに文句を言ったり、ののしったりするのは、ちゃんと親に甘えている証拠なので大丈夫なのだということ。我が家の場合、姫がそうなのだが、ことあるごとに上王子のことを批判し、きついことをガンガン言うのではらはらしていたのだが、それはむしろ心が健康な証拠なのだそうで。親が大変そうだな、と思って自分を押し殺してしまう子は、親に甘えることを知らないまま大人になってしまうわけで。そうなるとそのうっ憤がゆがんだ形で後から出てくることが大変多いのだそうだ。「反抗」というのは親への「甘え」の形なのでないより絶対あった方がいい。その時にうんと甘えさせてやってほしい、というお話だった。

 その他に心に残ったのは最初に自閉が養育方法に問題があるのでは、と疑われる原因になったカナーの言葉にこんなものがある。

「子どもたちの母親は皆、冷蔵庫みたいに冷たい」

 講演した教授はこれについてこうおっしゃった。

「わたしはその母親たちに会っていないけれど、最初から冷たかったわけではないと思います。多分自閉の子どもを持って、その子を育てる過程でいろんなことに傷ついたんだと思います。人はあまりに傷つくとうまく感情を表に出せなくなります。だから冷たく見えたのではないでしょうか」

 この言葉には涙が出そうになった。幼時期もそして今も、確かにわたしは傷ついている。自分を成長させてくれる傷だ、と思おうとしているけれど、傷を負ったのは確かだ。上王子が悪いわけではない。彼だってなろうとしてそうなったわけではないのだから。それに彼だっていろんな傷を負っているだろう。誰が悪いわけでもないけれど辛くて大きな心の傷になる。それが障がいの本質かもしれない。


7月24日

いよいよか


 アレックスが夜にひどく寝苦しそうにしていたので医者につれて行くことにしたのだが、かなりしんどそうでエサも食べないし、リードをつけてもてこでも動かないので抱っこして車に乗せた。医者はすぐにレントゲンを撮ってくれて

「肺に水がたまっています。心臓はもう限界に近いくらい肥大していてほとんど機能していない状態です」


 ついにきたか、という感じ。近所のキャバリアも最後は腹水がたまって亡くなったと言っていたから。医者は3本くらい注射をしてくれて

「かなり強い利尿剤を出します。それで水が取れたらいいのですが。1週間後に又診察に来てください」

 この1週間がヤマ場か……アレックスのいない生活をまだ想像できない。わたし、大丈夫だろうか。


7月23日

この年になって



 「親孝行、したい時には親はなし」とは昔のこと。長寿が一般的になってきて、孝行しようと思えばできる世の中で、わたしはまだ親不孝者だ。

 上王子が結局アルバイトをクビになり、次の仕事がなかなか決まらない。そんな中、以前わたしの父に相談したら

「人間向き不向きがある。必ずあの子にあった道があるから焦らないで探しなさい。もしその気があったら知り合いのハーブ園に頼んであげるから働かせてもらったら? オーストラリアにも農場での労働と引き換えにただで家に住まわせてくれて食事も出してもらえるシステムがある。そっちにもつてがあるから、興味があれば言いなさい」

といろいろアドバイスをしてくれた。でもその話をしたら上王子はありがたがるどころか

「自分で探すからいい」

とそっけなかった。しかしこの不況下。そして自閉的な性格が災いしてか、やることなすことうまくいかず、そんな上王子を見ているとわたしも辛くなる。とにかく一週間だけでも農園で働かせてもらったら? と以前より強く勧めたら本人も「わかった」と納得した様子だったので父に連絡して仕事をさせてもらえるように取り計らってもらうことにした。

 喜寿も越え、さらに病も抱えている父にこんなお願い事をして本当に親不孝な娘だとつくづく思う。でもとにかく今のこのひきこもり状態はよくないと思う。体を動かして働けば、また別のいい展開につながるかも。

 もう本当にどんな細い蜘蛛の糸にもすがりたい今日このごろである。


7月22日

そうめん



 暑くなってきた。こういう季節は冷たくて喉越しがいいそうめんは重宝する。

 フェリシモでちょっと変わったそうめんを売っていたので購入。島原の手打ちそうめんなのだが、海苔、ワカメ、梅、茶、そして普通のそうめんと5種類入っていてカラフル。



 ゆでたらとってもきれい。味はそんなに強烈じゃなく、ほのかに香りがする程度。今の季節は毎日そうめんでも飽きないだろうなあ。


7月21日その2

楽しんじゃいました



 ECHOの会後、三宮に寄った。

 ここ数日、殿が会社を休んでいる。リストラじゃないよ(笑)殿の会社は毎年7月と8月にまとまった休みを取れるシステムになっているのだ。それで三宮で合流して食事でもしようよ、ということになった。

 ランチは最近オシャレ度がアップしていると噂の磯上通りにある「黒十」という和風のお店。靴を脱いであがるとカーペットと板の間にテーブル席とカウンター席。インテリアはほぼまっくろで照明も抑えてあり、レストランというよりはバーの雰囲気。

 このお店も食べログでみつけたのだが、自然薯をつかったお料理がおいしいと評判で、サラダと小鉢、お肉か魚のメインのついたものと、豆腐の田楽、大根の味噌汁とごはんだけというシンプルなメニューもあり、殿はメイン付き。わたしはシンプルメニューを頂いた。とろろというとふんわり粘るイメージだが、この店のとろろはさらっとしていて粘り気はほぼなし。でもとっても美味しかった。大根のお味噌汁も少し変っていて大根はこなごなの状態で入っているのだが、味がしっかりしみ込んでいてとにかく奥が深い。釜めしもオススメだそうで、次回はそっちも食べてみたい。



 さてランチの後はデザート。これも前から目をつけていた店が2軒。どちらも元町方面なのだが、来栖けいさんというデザートの評論家がおススメしていた店。ひとつはパティスリーグレゴリー・コレ。紹介されていたのはフィナンシェマーマーラードオランジュという焼き菓子だが、それはお土産に買うとして喫茶では生ケーキを頂いた。



 お店で一番有名なアブソリュは見た目もつやつやしていてとてもきれい。表面は堅いのかな?とフォークを入れてみると驚くほど柔らかい。チョコレートもビターで中のスポンジと一緒になるとちょうどいい抑えた甘さになる。紹介されていたフィナンシェは家に帰ってから食べたがしっとりしていてとても美味しかった。

 さてもうひとつはパティスリーモンブリュ。ここはタルト・フロマージュがイチオシで紹介されていたが今日は定休日。でもグレゴリー・コレと場所が近いのでお店だけ見に行くことにした。コレよりもっと南へ下るのだが、普段は行かないこの界隈、個性的なアンティークショップやセレクトショップがぽつぽつとあり、ちょっとつまみ食いみたいな感じで立ち寄っていたらいつしかお買い上げ(笑)

ちょうどバーゲンの時期で左のチュニックは3千円をきっていた。右は殿のジャズバンド衣装(笑)


 この日は朝と夜は大雨だったが、昼間はどんよりしていてそれほど暑くもなく、散策にはちょうどいい気候だった。ECHOで胸の内を話し、美味しいものを食べてお買い物もしたら気分がすっきりした。こういう息抜きはこれからも必要かな。次は絶対タルトフロマージュを食べるぞ!


7月21日

ありがとう


 ECHOのフラウさんが時々わたしのことを心配してメールをくださる。上王子と同じ年の男の子がいるのだが、もうしっかり自立して大学生活を楽しんでいるようで、言っちゃ悪いけれどそういう人からみたら「育て方が悪かったんじゃない?」みたいな目で見られてるんじゃないかと、わたしの心のどこかでひけ目があった。なんか最近心がゆがんでいるのかも。

 フラウさんはECHOの「思いっきりトーク」に来ない? と何度か誘ってくださったのだが、ECHOはそもそも帰国子女の親の会である。「思いっきりトーク」も一度参加したことがあるが、参加者は皆帰国後に日本の学校でなじめず登校拒否になったとか、そういう帰国後の不適合の悩みを話していた。

 ぶっちゃけ上王子のことは帰国生とは何の関係もない。彼自身は帰国生だけれど今の問題は自閉症に関係することだから。それはメールで伝えたのだが、その後もフラウさんは何度も

「悩みがある人の今の悩みを皆でシェアするのも会の目的だからいいのよ」

とメールをくださり、都合までわたしに合わせてくださるというので根負けするような感じで出席することにした。でも正直ほんとに気は進まなかった。

 雨の中、少し遅れて到着。こじんまりした集まりでわたしを入れて6人くらいで、メンバーは古株の顔見知りばかり。お茶とか入れていつものほんわかムードの中で

「帰国のことじゃないんですが」

と上王子の話をしたが、意外にもMさんが

「そうだったの。うちの子も同じよ」

とおっしゃるのでびっくりした。ただようく話を聞いてみたらMさんのところはお嬢さんで大学には通って単位もちゃんと取れているらしいので、上王子とはかなり状況が違う。でも話を聞いていたら共通点はいくつかありそう。

 マイペース
 疲れやすい
 こだわりがある
 状況に応じた行動ができない

 Mさんのお嬢さんの場合は幸運にもボーイフレンドができて、その彼が勉強など、いろんなことでサポートをしてくれるんだとか。でもMさんいわく

「きっとあの子は卒業はできても就職は無理。親としたらお金の続く限り大学に残らせたいのよね」

 社会適合に悩んでいる気持ちはよくわかる。自閉じゃなくてもひとりの人間がちゃんと自立してやっていけるかどうかというのは心配だから。

 解決策は「様子を見守る」ことだけ。でもこの「見守る」のが一番難しいのだ。目の前にいたら、その生活ぶりを見ていたら絶対口を出してしまうからね。でもたとえ口出ししても状況は何にも変わらない。だから本当は口出ししないといいんだけどね。わかってはいるけどなかなかできない。こういう場で吐きだして本人には何も言わずにいられるといいんだけど。

 この会の前に母からメールが来て、ちょっと上王子のことをこぼしたら

「うちにもひとりプータロー(わたしの弟)がいるけど全然気にならないわよ。そんなの気にしないで他のことで楽しみましょう」

 まさに悟りの境地(?)早くこういう境地まで達せればきっと気持ちも楽になるのになあ。


7月19日

ドラクエ漬け



 11日に発売されたドラゴンクエスト9。


 発売当日にゲット。ここの更新も滞るくらい(笑) やりまくっている。

 前回の8はPS2だったが、今回は古巣である任天堂に戻ってDSソフトして販売された。画面が小さいから毎回メガネかけるのが面倒くさいが、どこででもできるのは便利。さらにWifi通信が多様化してアイテムが通信で販売されたり、通信でしか手に入らないクエストがあったり。なんかもうやろうと思えばどこまでも手を広げられるという無限ソフトになっている。

 欠点はセーブ個所がひとつだけのところ。つまりひとりしかゲームできない仕組みで、我が家の家族はみんなわたしがクリアするのを手をこまねいて待っている。「次は絶対わたし」「いや俺だ」と家庭内戦争が起きそうな状況(大笑)

 キャラ設定が今回は細かいところまでできるので目はこれ、鼻はこれ、髪型は、色は、なんてところまでパーツを選んで作ったのに、いざできあがってみたらなぜか自分自身に似ていて、なんか不思議。戦士、僧侶、魔法使いといったベーシックな職業に加えて旅芸人、バトルマスター、パラディン、魔法剣士などさまざまな職業に転職できる転職の神殿もあるし、仕事を請け負うクエストや素材を組み合わせて錬金する錬金釜なんてのもあり、ストーリ−そっちのけでそっちに夢中になったりもしている。

 あんまり面白いのでごはんつくるのも面倒になったり、つい夜更かししたりして、ほんとによくできすぎたゲームというのは罪作りだと思う。

 現在、もうラストダンジョンを残すのみの状態なのだが、やっていないクエストやついていない職業はまだまだいっぱいあるのでクリアしようかどうしようか悩み中。噂によればクリアした後もいろんなお楽しみがあるとか。

 いやー次の人に渡すのはいつの日か??


7月18日

I wanna rock!



 どちらかといえば過激な音楽よりも静かでメロディアスな曲が好きなわたしが「グループ魂」のCDを聞いているうちに気づいたことがひとつある。

 クドカンの歌詞は抽象性が全然なく、具体的でストレートなものがすごく多い。たとえば「就職しやがれ!」とか「タクシーの運転手! 俺に道を聞くな!」とか「やれる努力をしないでやりたい」とか、確かに「おいおい」と思うものもあるけど、わりと個人的なちっちゃい不満を歌にしている。

 考えてみればそもそもロックというのは、そういうやり場のない不満とか社会への批判とか、そんなものを音楽にぶつけるところから生まれてきたような気がする。

 さらに考えてみると、わたしにも日々不平不満は山のようにあるわけで。本当にロックに向いてるのはわたしみたいな人間じゃないか、なんて思う今日この頃。作詞して叫びたい歌のタイトルはたとえば

「ひきこもってんじゃねー!」
「眠れねー!」
「えらそうにすんな! 親はわたしだ!」
「おい! 喧嘩するなら窓閉めろ
!」

 などなどなど……。ギターかきならしてドラムガンガンたたいて喉がかれるまでシャウトしてみたい! 絶対すっきりしそう!

関係ないけど庭の枝切りをして活けた百日紅の花

7月17日

キャバリアファン


 キャバリアの特集雑誌の第2弾が発売されたと聞いていそいそと本屋さんへ。全国津々浦々のいろんなキャバリアを紹介しているだけじゃなく、キャバリアのいるドッグカフェとか昔の肖像画に出ているキャバリアとか、心臓の病気のこと、気をつけてやるべきことなどがいろいろ書かれていて読み物としても面白い。


 前号ではキャバリアの長寿犬として10歳のわんこが紹介されていたけれど、今号ではなんと16歳のキャバリアが紹介されていて、なんか励まされた。遺伝的に心臓疾患のある犬種なので長生きはできないと思っていたけれど、薬を飲みながらうまく付き合って長生きするわんこもいるんだな、というのがわかってとてもうれしかった。

「これはアレックスに似ているね」
「こっちはリズみたい」

とか子どもたちとわいわい言いながら写真を見ていたけれど、それでも最後は親ばか丸出しで

「やっぱりうちの子が一番可愛いよ!」

 失礼しました〜


7月16日

なぜっ?


 足の指の一部がかゆい。

 最初は蚊に刺されたのかな、と思っていたけど、どうも治らないし、かゆみが強烈すぎるので皮膚科に行ったら

 水虫だった……

 すごいショック。

「家族の中に水虫の人いますか?」

と聞かれたけど誰もいない。そういや父は水虫もちだったので

「遺伝するんでしょうか?」

と聞いたら大笑いされた。とにかくどこかで菌をもらってきちゃったようなのだが、全然心当たりはない。

 皮膚科の先生曰く

「心配しなくても塗り薬ですぐ良くなりますよ。ただし結構しつこい菌なので絶対半月くらいは毎日塗ってください」

 それにしてもショック。水虫なんて生涯自分には無縁だと思っていたのに。父が水虫対策に5本指ソックスとか履いていた時も、なんていうかオヤジのかかる病のような印象だった。

 薬局で薬をもらう時に

「あ、水虫なんですね」

と大声で言われたらどうしよう、とびくびくしていたら、やっぱりデリカシーがあるよね。

「菌を殺すお薬ですよ」

とだけ言われた。

 わたしが感染源になって家族に広めたらいけないので、しばらくは5本指ソックスはいとこう……


7月15日

ものたりない



 今通っているテニススクールは全国に姉妹校がある。屋内型カーペットコートというのは結構珍しいと思うが、関西だけでも12校もある。

 先日一緒にランチした同じスクールの人から

「別の場所のスクールに行ってみない?」

とお誘いを受けた。姉妹校とはいえレッスンの種類などが微妙に違うそうで、たとえば今通っているスクールの「ゲームレッスン」というクラスは中上級以上の人しか参加できないが、他のスクールでは中級以上でも参加できるクラスがあるそうで。姉妹校だからレッスン料も割引になるとかで一度行ってみるのも悪くないかな、と思って行くことにした。

 所属スクールまでは車で約10分だが、姉妹校は一番近いところで30分。バイパスを使うと混まなければ20分くらいでもいけるが、逆に混むと多分30分以上かかってしまうので、やっぱり毎週通うのはしんどいかも。

 さて着いてまず思ったのは全体のスケールが小さいこと。同じ屋内コートなのだが、前後左右にあまり余裕がなく、横に流れた球を拾いに行こうとすると、すぐにネットにかかってしまうし、壁がなんだか近く、やや圧迫感を感じる。

 さてゲ−ムレッスンクラスの方だが、わたし達ゲスト3人を入れて生徒は5人だけ。これはかなりきつい内容になるかも、と思ったのだが、意外や意外。ほとんど汗もかかずに終わった。内容もレギュラーレッスンとほとんど変わらず。最初にコーチ手出しでボール打ち、次にラケット出し、コーチと一対一のレッスン、そして最後にゲーム。でもゲームも特に

「こういう時はこういう動きをしたらいい」

とかいうアドバイスもなく、ただ淡々とやってはパートナーを変えるくらい。

 正直テニスをやった気がしなかった

 というか

 今回改めて思ったのはレギュラークラスのハードさ加減。コーチの球出しが驚異的に速いし、休憩時間も短い。とにかく一時間半ほとんど走りっぱなしで万歩計も必ず6千歩近く行く。わたしにとってはとにかくついていくのがやっとのレベルで、中上級に行きたいなんて夢にも思わない。逆にあまりのしんどさにやめようかと思ったことが何回もある。

 それでも今のクラスをやめないのには3つ理由がある。ひとつはコーチの指導の的確さ、きめ細やかさ。そしてもうひとつは週に一回くらいハードな運動するくらい大丈夫なように体を作っておきたい。そして最後のひとつはやっぱりテニスが好きだから。

 同じレッスン料ならやっぱりわたしは今のクラスがいい。高度なゲームレッスンしてもらうより、めいっぱい打って走って「テニスした!」という充実感があった方がいい、と思った。ただなぜかあんまりうまくはならないんだけど(笑)でも毎週ちょっとずつでも下手な部分を直せたらいいなあ〜


7月13日

奇跡



 スカボロフェアを初めて聞いたのは確か中学生の頃だったと思う。

Are you going to Scarborough Fair〜

 ラジオから流れてきた最初のこの箇所を聞いて心がじーんと震えた。でもこの時はサイモン&ガーファンクルというデュオを知らなかったわたしは、翌日ビートルズファンの友人に

「ねえねえ、なんとかフェアっていう歌ってビートルズの曲なの?」

なんて聞いたのを覚えている。「スカボロ」という歌詞に自信がなかったので濁して聞いたのだが、結局曲名はわからなかった。

 でもその後もずっと美しいハーモニーとささやくような優しい歌い方が忘れられなかった。いつ彼らが歌っていると知ったのかは覚えていない。しかし知った時は彼らは既に解散していたし、すでに「伝説」のような存在になっていた。彼らがデュオとして活動したのは1964年から70年までの6年間だけだった。でもその6年間に「明日に架ける橋」「ミセスロビンソン」「ボクサー」「アメリカ」などおそらく永遠に歌い継がれるであろう名曲の数々を残したわけで。なんていうか彼らは生きながらにして雲の上の人みたいな存在だった。

 そのサイモン&ガーファンクルが再結成して来日。なんと2人とも67歳。これが最後のコンサートになるだろう、という知らせにチケット抽選に申し込んでみたら、なんと当選。今までに経験したことのないときめきを胸に殿と一緒に京セラドームへ向かった。


 客層はほとんどわたし達と同じか年上な感じでアリーナもスタンド席も超満員だった。わたし達の席はスタンドだったが、ステージほぼ正面でかろうじて肉眼で姿をとらえられる距離。

 こんな広い場所で彼らの歌声はわれたり汚くなったりしないかな?

 とちょっと心配していたのだが、最初の「Old Friends〜」の声からしてとてもクリアで音響はとても良かった。年齢による歌声の心配もあったけれど、こちらの方はアート・ガーファンクルの方はちょっとハスキーでソロで歌うとスティングやフィル・コリンズみたいな感じになっていたが、ポール・サイモンの方は若々しくて伸びがあって、まったく衰えが感じられなかった。

 でも

 年齢的なことも場所的なことも彼らが一緒に歌うと全部吹っ飛ぶ。彼らはまさに奇跡のデュオ。アコースティックギターだけで場の空気を全部震わせる力を持っている。

 サイモン&ガーファンクルの曲というのは、どちらかひとりが欠けたら絶対不可能な歌なのだ。ふたりでひとつ。ふたりでなければできない世界が確実に存在している。それを生で聞いて心から感じた。

 たとえばビートルズはもうフルメンバーではステージに立てないし、カーペンターズもそう。マイケル・ジャクソンも復帰のステージを前に先月50歳の若さで亡くなってしまった。

 そういう意味でも67歳の彼らが以前と変わらぬ美しいハーモニーを聞かせてくれること自体が「奇跡」だと思う。

 今回コンサートを前にもう一度彼らの名曲の数々を聞き、その歌詞を読んだけれど、歌詞の世界がとても繊細で深いことを再発見。詩というよりまるで短編小説みたいな余韻が残る歌がとても多い。

 スカボロフェアの歌詞は特に好き

スカボロフェアに行くのなら   
パセリ、セージ、ローズマリーとタイム
忘れないでいてほしいと伝えてほしい 
私が昔、愛した人に

麻でシャツを作ってほしい
深い緑の丘の山腹
パセリ、セージ、ローズマリーとタイム
雪の積もった地上で雀の姿を追いかける
縫い目も針のあともないシャツを
毛布とベッドクロスに包まれる山の子供
そうすれば彼女は私の本当の恋人になるんです
進撃ラッパの音も聞かずに眠りこける


 「いい夢を」と日本語で語ってくれたアートとポールの歌声を枕に今夜はぐっすり眠れそう。


7月12日

どんだけ〜



 ミニ菜園をやってみようという話は前にも書いた。植えたのは

 ブロッコリー
 ミニトマト
 きゅうり
 バジル


 ブロッコリーは葉っぱを全部きれいに無視に食べられちゃって、この先どう育つのか不明だが、ミニトマトときゅうりはすくすく育っている。

 というか予想外の成長ぶりで最初に買ってきた支柱をすぐに追い抜いてしまい、後からもっと背の高い支柱を買って来たのだが、それももう追い越してしまい、つるを天に向けて「どこにつかまればいい?」とさまよっているような格好をしている。

 トマトは実がついてから赤くなるまで結構時間がかかるのだが、きゅうりの成長の早いこと早いこと。ちっちゃな可愛いのがなったな、と思ったら2日後にはもうスーパーで売っているくらいの大きさになっている。さらに2日くらい放置しておいたら「げっ」と思うくらいのアメリカンなサイズになっているのだ。

自家製巨大きゅうり


 見た時はびっくりした。

 だって特別に肥料をあげているわけじゃない。むしろほったらかしだったのに、なんでここまで大きく??? 家族みんなに見せた後に冷やし中華やったり、サラダに入れたり、塩もみしたりして食べたが、新鮮だから美味しいんだけど、やっぱり大きいのは大味だ。ここまで大きくなる前に収穫してやらなくちゃ、とは思ったのだが、とにかくものすごい数&速さで成長するので追いつかない。

「気がついた人が収穫してね」

と頼んだので今日は下王子が2本もいできてくれた。

 それにしてもきゅうりの皮についているトゲって鋭いんだね。スーパーで売られている奴にはほとんどついてないけど、つまりそれだけ収穫から店頭に並ぶまでに時間がかかっているんだろうな、と思った。

 育ててみてわかることがたくさんあるので植えたことは後悔していないけれど、果たして食べきれるのか? とちょっと怯える日々。ちなみに植えたのはひと苗ずつだけ。欲張ってたくさん植えなくてよかった、と胸をなでおろす日々。


7月11日

せっかくの休日を……



 殿がチケットをもらったからコンサートに行こう、という。場所は舞子のホテル。結成45年のジャズバンドで「なかなかいいらしいよ」というのだが、最初からあんまり乗り気ではなかった。殿のバンドのコンサートさえ飽きちゃって行かなくなっているのに、なんで他のバンドのコンサートに行かなきゃいけないんだ??

 場所がホテルだから「御馳走してあげるよ〜」などといろいろ口説かれ、結局しぶしぶ行くことにした。

 この日は午前中に下王子の試合もあったので、それを見た後、昼御飯も作ってから出かけた。ホテル自体は何度も行ったことがあったのだが、なんでもホテルの中に小さなホールがあるとかで行ってみると確かに3階の披露宴会場の奥に100人くらい入れる小ホールがあった。新しいし音の響きもよさそう。曲目はグレンミラーなども入って20曲ほど。まあたまにはいいか、というノリで聞き始めたのだが……

 あれ?

 もしかして?

 下手ですか?
 下手じゃないですか?

 良く聞いてみると各パートの音はそう悪くはない。ただ、ばらばらなのだ。皆が皆、自分のパートを思いっきり自由に演奏している。でもこれって

 バンドじゃないだろ。

 ハーモニーもへったくれもなく、強弱もない。とにかく吹いてますよ、気持ちいいですよ、という完全な自己陶酔レベルである。45年の歴史があるって言うけど、結局それって年取った人がメンバーに多いというだけで。もちろん年取ってからの方が音楽に味が出る人もいるけれど、どうもこのバンドに限っては違うらしい。

つまり

 年を取って生活に余裕が出てきて、それでちょっと趣味にお金かけてみようかなってな感じでホテルのホールを借りただけ。こんな言い方は申し訳ないけれど、とても人様に「聞かせる」レベルではないのだ。

 我慢に我慢を重ねたけれど、休憩をはさんだ後半に「バンドの歴史をたどります」と題してフランク永井だの小柳ルミ子だのを演奏し始めてからはもう限界。トランペットの大きすぎる音でがんがん頭痛がしてきて殿を残して退席させてもらった。

 その後は頭痛薬飲んでずーっとカフェにいた。殿には悪いけど、これはもう音楽というより雑音。いや、こういうレベルのものってきっと巷にはたくさんあるとは思う。始めたばっかりの高校生のバンドとか、練習不足の大学生や社会人のバンドにだってあるだろう。でもそれってそのレベルを承知の上で友達が出ているとか、知人の招待とか、そんな半分義理の世界で見に行くわけで。

 今回のコンサートには確かに殿のバンドのメンバーがひとり出てはいるが、別にそう親しいわけじゃないし、見に行かなくても波風は立たなかったと思う。終演後に出てきた殿も

ごめんごめん、あんなに下手だとは思わなかった。これなら見に来る必要全然なかったね」

 もーーーー貴重な休みの日。しかもお天気も結構いいのに、なんでこんな苦行みたいなことをしなくちゃいけないんだ!! ほんとに今日のバンド聞くより殿のバンドのコンサート行った方がよほどましだったと言ったら、殿はそれをそのままバンドのメンバーに伝えたそうで(汗)で、そのメンバーの人いわく

「当たり前じゃないの。比べないでよ」

 ええええー?

 メンバー自身が下手だってわかっているバンドっていったい……。

ホテルの中庭にはビアガーデンのいすが並ぶ(左)和菓子セットはおいしかったけどね(右)


 とにかく、思いっきり時間の無駄遣いをした気分。これなら家でごろごろしていた方がよほど有意義だったと悲しくなった。音楽は人を癒す力を持っているけれど、ストレス感じさせて怒らせる力も持っているんだなあ。


7月10日

任侠ヘルパー



 「僕の生きる道」の再放送を見た話は先日書いたが、名作ドラマとはいえ、もう6年も前もドラマを今頃なんで再放送? とはちょっと思った。

 そのわけがやっとわかった。

 同じフジテレビで、同じ草なぎ剛主演の新ドラマが始まるから。

 彼にとっても例の事件以来、初の主演ドラマである。これはぜひ見なくっちゃと一回目をわくわく気分で見た。

 タイトルは「任侠ヘルパー」

 とある暴力団の組長が亡くなり、あちこちの支部の幹部がその後の若頭を決める集まりだと思って乗り込んだバスはなぜか老人介護施設に向かう。

「これからは介護ビジネスの時代だ。お前ら、その道のエキスパートを目指せ」

といきなり放り出され、呆然とするヤクザ達。

 ありえない展開だけど、設定はすごく面白いと思う。介護と極道という真逆の世界の融合。当然ズレまくる彼らのコミカル路線も狙っていると思うが、それでもこの初回、高級介護施設を運営する女実業家が

「もっとも理想から遠い場所。それが介護施設よ」

と冷たく言い放つシーンや、施設の職員がヤクザ達に

「地獄へようこそ」

と意味ありげに呟くシーンなど、ただのズレを描くだけのドラマではなさそう。

 草なぎくんはいつも通りの静かでクールな演技だが、だからこそ時々スイッチ入った時の凶暴な目が印象的で、背中いっぱいの入れ墨を隠そうとする演技もリアル。女幹部役の黒木メイサもイイ感じの凄味がある。

 実は上王子が大学中退した時、わたしが真っ先に考えた進路先が介護や看護だった。どちらも資格が必要な職業で需要は高く、なおかつ人の役に立つ尊い仕事だから、と思ったのだが、今のところ上王子は全然興味なし。ただわたしも現場のことは詳しく知らないので、あくまでイメージとして「いい職業」だと思っているところがあり、もちろんフィクションだけれど、ドラマを通して現代の介護施設の問題点や現場の苦悩とかがちらっとでも垣間見れたらな、という気持ちもある。

 なのでこの「任侠ヘルパー」は今後も絶対見るつもり。ちなみに初回視聴率は17.5パーセントと好調な滑り出しだったとか。事件の影響をどこかで心配していただけに、なんかほっとしちゃったよ。


7月9日

エアコン



 姫の部屋のエアコンが壊れた。

 冷房にしても冷気が全く出ない。室外機も全然動いていないみたいで、修理を頼んだのだが、部品を注文すると言って一度引き揚げていった。

 ため息出ちゃうよ。

 だってね。

 実は1週間くらい前にも修理に来てもらったばかりなのだ。その時は冷房機能は正常に作動していたのだが、水漏れがあり、修理には1万7千円くらいかかったのだ。大体は修理の時に全般的な点検もするんじゃないんだろうか? なのになんでまた? とちょっと解せないわたし。

 姫は今、期末テストの真っ最中。冷房が効かないのでリビングで勉強したりしているが、本当は自分の部屋の方が集中できるだろうに。部屋の中はもわっとした暑さが充満していて、もう座っているだけで汗が噴き出してくる。

 昔は真夏でも扇風機だけでしのいでいたなんてもう今では考えられない。温暖化はどこまで進むんだろうか。なんかそのうち日本は全域が熱帯に属するようになりそう……


7月8日

テニスなランチ



 通っているテニススクールのお友達とランチ。

 スクールを通して仲良くなって、という人は今までにも何人かいたけれど、クラスを変わったり、中にはいろいろ話しているうちに実は波長が合わない、と気づいてフェードアウトしたりした人もいた。やっぱり出会いがテニスだけに、内面まではなかなかよくわからないから、そんなに深入りする付き合いはやめよう、と思っていた。

 今回ランチした3人の方もそれぞれとてもいい方だけれど、正直いつまで続くお付き合いになるかはわからない。ただ3人ともテニスは本当に好きで、好きで、スクールが終わった後もよくコートをレンタルして30分とか1時間とかダブルスの試合をするのが最近の習慣になりつつある。

 話題もテニスのことが一番多い。ウィンブルドンのあの試合はすごかったね、とかいまのコーチの話とか、他のコーチは教え方がどうだとか。同じ系列のテニススクールのダブルスの練習に行ってみない? なんて話も出ている。わたしも含め、主婦というよりはテニスバカ(笑)の集まりって感じである。

「どうやったらもう少しうまくなるかな」

「今期はふたつレッスンかけもちしようかな」


とかそんな話題で3時間くらい盛り上がるってのは他の人からみたら??の世界だろうなあ。いやーでも正直な話、4人の中ではわたしが一番ヘタクソなので、そのうちレベル的についていけなくなってお別れ……かもねえ(苦笑)


7月7日

読まなかった本の話



 今頃なんだけど草なぎくんの「僕の生きる道」の再放送を見ている。胃がんで余命を宣告された教師が残された日々をどう生きようか悩み、それでも愛する人に支えられながら信念をもって生き抜くこのドラマは2003年の初めに放映されたのだが、ちょうどわたしが帰国する直前というタイミングだったと思う。帰国当時にこのドラマの主題歌だった「世界でひとつだけの花」が大ヒットしていたことが記憶にあるのだ。

 帰国してからわたしがはまったドラマと言えば「冬のソナタ」なのだが、このドラマの方を最初に見ていたら、もしかしたらこっちにはまっていたかもしれない。とても「きれいな」ドラマだと感じるのだ。「きれいな」という意味はいわゆる「きれいごと」ではなくて、見ていて心が浄化されるような、そんな感触なのだ。

 たとえば言葉づかい。主人公の中村先生も恋人で後に妻になる矢田亜希子演じるみどり先生もとにかく言葉がとても美しい。夫婦になってからも「そうですね」「〜ですよ」という会話をごく自然に交わしていて、それがとてもいいのだ。

 余命宣告を受けた主人公のドラマと言えば最近では「風のガーデン」とか映画だと「象の背中」があるけれど、この「僕の生きる道」は全く違う描き方をしている。前述のふたつは40歳をこえた人間が主人公なので過去を振り返り、ある意味過去に振り回されながら行動するが、このドラマではまだ20代で宣告を受け、はらを決めた主人公が序盤で自分の過去を切り捨てるのである。

過去の自分は本当に生きていたとは言えない。だからせめて残された時間、自分は本当に生きる努力をする」

 その意志を「読まなかった本」をたとえとして生徒たちに話して聞かせるシーンは秀逸だと思う。いわく、「いつか読もうと思って買った本」は「実際に読まなければ」何の意味もない。いつかやろう、いつかそうしよう、ではなく、どんなに条件が悪くても、たとえ時間がなくても、今始めよう。そうしなければその本は一生読まないで終わってしまうのだ。という内容なのだが、この話を聞いてわたしも

「本当に生きた、といえる日が果たして1日でも自分にはあっただろうか?」

としばらく考え込んでしまった。

 たとえうまくはいかなくても、わかってもらえなくても「その日、自分に出来ることをしよう」という主人公のひたむきな生き方は少しずつ周囲に影響を与え始める。以前は心のどこかで主人公を軽蔑していた同僚たちも見る目を変える。受験勉強でささくれ立っていた生徒たちの心もいやし始める。

 かたい花のつぼみが一気に開いていくかのような展開は、一面ではご都合主義のようにも映るが、わたしの心にはとても響いたし、久々に心の深いところへ届いた。ある意味「冬のソナタ」を見た時と同じ種類の感動があった。人間本来が持つ純粋さ、ひたむきさ、美しさに出会った時のすがすがしい、新鮮な感動だった。

 すでに6年前のものになってしまったこのドラマ、今現在ブレイク中の綾瀬はるかや市原隼人が出演していて、今とは違うあどけなさを漂わせているのも興味深かった。

 自分の人生が「読まなかった本」に終わらないように。そんなことを真剣に考えさせてくれるドラマ。撮影中もその前も役作りのために野菜ジュースしか飲まなかったという草なぎくんはやっぱりいい役者だ、と改めて感じた。


7月6日

音楽甲子園



 数年前、友人からお嬢さんが「音楽甲子園」というネット上で自作の音楽を競うコンテストに出場しているので、よかったら聞いてやってほしいとメールをもらった。それまではそういうコンテストの存在は全く知らず、初めて見て聞いてみたのだが、その時は開くのに時間がかかり、なかなか肝心の音楽を聴けなかった。

 今年、その「音楽甲子園」に出場する方だったお嬢さんがデビューすることになり(音楽甲子園でも賞を複数受賞していた)今度はネット上のパーソナリティをすると聞いて、今年度の「音楽甲子園」のサイトを開いてみた。

 ネットの進化はすごい。

 今回はそのお嬢さんのDJぶりも動画で見れるし、全国各ブロックの参加者の曲もとってもスムーズに聞けるようになっている。

 この「音楽甲子園」。出場資格は「高校生であること」「自作の曲であること」。ひとりで、ペアで、バンド仲間で、いろんな出場者がいて面白そうなので上位ランキングなど数曲を聞いてみた。

 たまげた……

 もちろん「あれ?」というレベルの人もいるが、ウソだろ、これプロだろ? というレベルの出場者がごろごろいる。歌がうまいだけじゃなく、曲もすごいし、歌詞もすごい。著作権の関係があるからここでは書けないけどプロの作詞家もまっさおな鋭い、胸に響くカラフルな歌詞がたくさんある。

 録音状況も生演奏をそのまま録った人もいるし、スタジオで録音したようなクリアなサウンドのバンドもいるし、コンピューターで音源を探し、ひとりで全部のパートを録音し、あとで声を入れるといった手法の人もいる。

 どんな方法でも出場者は皆音楽が好きで、演奏や歌からはそのアツイ思いがびんびん伝わってくる。時間が許せば全部フルコーラス聞いてみたいくらいだ。

 ひと昔前だとよくデモテープをレコード会社の人に送り、そこで見出されてデビュー、なんて話をよく聞いたが、いくらデモテープ送っても全然相手にされなかった人だってたくさんいただろう。そういう人たちは結局作っても限られた人たちにしか曲を聞いてもらえなかったはずだ。でもこういうコンテストに応募すれば、全国津々浦々にいるリスナーが自作の音楽を聞いてくれるわけで。たとえ予選を勝ち上がれなかったとしても、たくさんの人に聞いてもらえる、というのはそういう人たちにとっては本当にすごい発表の場だと思う。

 もちろん勝ちあがって最終予選にまでこぎつければ、上野で実際にライブをさせてもらえるそうなので、そうなればもっとたくさんの人にじかに自分の音楽を聞いてもらえるわけだからなおいいだろう。

 自分の音楽を表現しようと頑張っている高校生がこんなにいると知って、なんかわたしももっと頑張らなきゃな、と思った。

 音楽甲子園のサイトはこちら



7月5日

痛い映画


 見たいけれど、見る価値もあるんだろうけど

この映画痛そうだな
重そうだな

 と思うとついつい見るのを先延ばしにしてしまうわたし。この映画も評判は聞いていたけど内容を聞いて見るのが怖くて敬遠していた。

モンスター

 抜群のプロポーションと美貌を誇るあのシャ−リーズ・セロンが役柄のために13キロも太り、メイクで肌も汚くし、眉毛も抜いて迫真の演技。アカデミー主演女優賞を獲得した映画である。

 この映画が重いのは主人公が実在の連続殺人犯であるということ。そしてストーリーもその最初の殺人直前から順を追って進んでいくということ。これだけ知るとどうしても見るのにやはり身構えてしまう。

 さらに舞台はフロリダなのだ。映画の中ではデイトナビーチやマイアミ、キーウェストなど懐かしい地名が次々に出てくる。実際の事件は1990年に起こり、犯人のアイリーンはわたし達がフロリダに滞在していた間に死刑執行されていたのだが、その時は知らなかった。さて映画は思っていたとおり

 痛かった。

 でも嫌悪感はなかった。それは犯人であり主人公であるアイリーンを心の底からは憎めなかったから。映画の中でおそらくはベトナム戦争帰りとおぼしき老人がこう言う。

「仕方がなかった。他に選択肢はなかった。でも人を殺した。その罪悪感は終世つきまとうんだ。それで自殺した仲間もいる。でも生きていかなきゃならないんだから。生きていかなきゃ」

 このセリフは見事にアイリーンの人生とだぶる。望むと望まざるとにかかわらず、彼女はその境遇から売春婦をするしかなかった。抜け出したい、別の自分になりたい、と思ってもなれなかった。まるでアリ地獄におちてしまったようにもがいて苦しんで辛くて。だから彼女は男を憎みたかった。男は皆、薄汚い欲望に満ちて暴力的で変態で。そう思いたかった。

 わたしはアイリーンよりもむしろ彼女の恋人であるセルビーという女性の方に嫌悪感をもった。アイリーンはセルビーを心から愛し、逮捕されてからも彼女を守るために「わたしがひとりでやったのだ」と主張し続け、その結果セルビーは無罪放免となる。

 セルビーは同性愛者だったが、結局はただの甘ちゃんだった。アイリーンを愛していたのではなく、自分を自由な世界へと連れ出してくれるヒーローならぬヒロインだとイメージし、自分は少しも汗を流さず、ただただアイリーンに

「遊園地へ連れて行ってよ」
「おなかがすいたから食べ物をちょうだいよ」
「モーテルじゃなくて普通に家に住みたいわ」


と甘え続ける。堅気の仕事につこうとする彼女を評価することなく「稼いできてよ」と間接的に売春をせがんだりするようになる。連続殺人に気づきながらも気づかぬふりをするセルビーは次第に共犯以上の存在に見えてくる。

 アイリーンが死刑になった今、彼女はいったい何を思って生きているんだろうかと、実際あった事件だけにそう思ってしまう。

「時には純粋なものの方が残酷だ」

というアイリーンの独白は切なすぎる。そう、この映画は殺人犯の内面を描いたというよりもむしろ純愛をつらぬいたひとりの人間を描いた映画なのだ。ただその愛はあまりにも痛すぎる。とことん自分を犠牲にし、相手の裏切りすら許す究極の愛であるにも関わらず、7人もの人の命を奪ったことで血にまみれ、汚れきっているのである。この矛盾、パラドックスこそがこの映画の真のテーマであり、見終わった後で重い余韻が残る原因になっているが、実はこういうたぐいの矛盾はそれこそ世の中に山ほどあるわけで。

 なので結論としてこの映画は確かに重いし痛いけれど

 見る価値は十分あります!

 ということだけは言っておきます。


7月4日

バウムクーヘンカフェ



 下王子が卓球ラケットのラバーを貼りかえたい、というのでスポーツデポへ行った。テニスのガットと同じで卓球ラケットのラバーも消耗品。ある程度使うとボロボロになっちゃうそうで。

「もう1年も替えていないんだ。限界だ!」

と騒ぐのではいはい、と朝からお店に向かった。お店でラバーも貼りかえてくれるのだが1時間もかかるというので、その間にランチをすることにした。ここで「僕はマックでいい」と嫌がる下王子を引きずって前から行ってみたかったバウムクーヘンカフェでランチ。

 地元のケーブルテレビでも紹介されていたランチはサラダ、パン、選べるパスタとドリンク、それにバウムクーヘンがついて1200円(クーポンがあったのでさらに100円引き)


 お料理もパンも美味しかった。紅茶もティーバッグだったけどちゃんとポットで出てきて、白で統一した食器の感じも悪くない。

 ただ

 肝心のバウムクーヘンがわたし的には今ひとつだったのが残念なところ。どうも甘すぎるし、生地もちょっとべたっとした感じなのだ。こういう味が好きな人にはいいと思うけれど、わたし的にはたねやとか小山ロールの店のふわっとしたバウムクーヘンの方が好き。

 帰りにお土産にバウムクーヘンクッキーをいうのを買ったら、これはすごく美味しかった。バウムクーヘンのラスク、という感じ。サクッとしていて甘さもちょうどいい。もしまた行くことがあったらこのバウムクーヘンクッキーは絶対買おう!と思う。

 さて下王子のラケット。結果的には無事に貼り上がったのだが、なんと下王子の選んだラバーやテープは色やサイズが合っていなくてお店の人が選び直してくれていた。テープのサイズはわからなくても仕方ないか、とも思うが、ラバーの色はラケットの裏面とは違う色にしなくてはいけないルールになっていて、それは下王子も知っていたのに確認を怠った結果だった。「貼りかえたい」と言った本人がこのていたらくで親のわたしもなんだか恥ずかしかった。

 下王子、もうちょっとしっかりしてよね。


7月3日

tsumori chisato


 このブランドのことを知ったのは原宿の中古ブティックだった。

「あ、可愛い!」

と思った服のタグにtsumori chisatoとあり、知らないけどデザイナーかな?って感じだった。中古なのに結構いいお値段だったが、気に入ったのでその服は買った。

 で、その後あちこちでその名前を見るようになり、調べてみたらブランド名だった。ただイッセイミヤケみたいな感じで、やはりデザイナーの名前がそのままブランド名になったパターンだったとか。実際津森さんという方はイッセイミヤケの事務所から独立したんだとか。

 服だけじゃなく、お財布とかバッグとかいろんな分野で最近はこのブランドを見かけるが、特色はとにかく「派手なのに可愛い」。なにげないカットソーでも必ずどこか形がユニークでそこが他のブランドとは全然違う。あまりの派手さに「これは着れないよ」と思うものもあるが、でも嫌いじゃない。テイストは全体的に甘めなんだけど、ピンクハウスとかああいうびらびらともまた違う。

 最近買ったtsumori chisatoはネグリジェ。クロスウォーカーを買ったワコールのサイトで発見したのだが、色づかいにひと目ぼれ。寝間着というのは実は結構重要なウェアだと思う。だってほぼ毎日着るんだからね。だからちょっと値は張ったけど注文してしまった。でも到着したウェアを着てみたら、ワンマイルウェアとしても十分いけるデザインで着心地もとってもいい。大満足。

姫とわたし用でもいいやと2着とも購入


 改めて調べてみたら神戸にもお店を出していることを発見。さらにアウトレットにも出店しているそうで、どちらもいつか訪ねてみたい。でも中古でも1万円とか平気で値がついているので、多分正規のお店ではどれも手が出ないだろうなあ。


7月2日

燃え尽きた



 下王子の期末試験が返ってきた。中間試験はまあまあの出来だったので、ちょっと期待していたのがいけなかったのか。

 結果はかなりひどかった。

 「勉強しなかった」なら仕方ないとあきらめもつくが

 一応とはいえ「勉強した」のだ。それもわたしと。

 試験前試験中はそれこそ見たいテレビも我慢して夜中まで勉強につきあい、テスト問題もほぼ暗記したり勉強したところだったのに。

 全然だめだった。

 これがわが子の能力の限界とあきらめるしかないのか、もっと勉強法を工夫した方がいいのか、と悩むべきなのだろうが、わたし的には「燃え尽きた」感じ。

 なんかこう、からっぽ、空虚。大げさだけど生きる目標を失ったみたいな。

 普通に歩いていたらいきなり落とし穴に落ちたみたいな感じで、気力が少しもわいてこない。家事もなんにもする気がしない。

 こういう時に限って仕事もテニスもお休みで外出して気晴らしすることもできない。仕方ないので一日中ずーーっと録画してあった番組を見て過ごした。トータルでいえば5時間くらいぶっ通しで見たのでしまいには頭が痛くなってきた。これはいかん、と今度は読書にしたが、これまた目を使うので頭痛治らず。

 結局ついに目を遣わなくてもいい家事に戻り、粛々と洗濯、アイロンがけ、食事づくりを行ったところで姫が帰ってきた。

「お母さん、燃え尽きた感じで今日ずーっとぐだぐだしてた」

と言ったら

「いいなあ。わたしも燃え尽きてみたいなあ」

だって。

 そうなのか。燃え尽きるってイイ感じのことなのか。なんてちょっと思考転換して今日は有意義に過ごした……ことにしよう。


7月1日

そしてもう一度夢見るだろう


 ユーミンの3年ぶり、36枚目のニューアルバムを聞いた。


 新しいけれど懐かしい、というのは彼女のアルバムのある意味共通点かもしれない。雷の音で始まる一曲目の「ピカデリーサーカス」はDJで始まる「バレンタインズレディオ」を思い出させる。NHK探検ロマン世界遺産のテーマソングでもあった「フライングメッセンジャー」はどちらかといえば新しい部分に属し、カレーのコマーシャルに使われた「夜空でつながっている」はイントロから懐かしいメロディーを聞かせてくれる。

 でもこれらをはるかに超える今アルバムわたし的最高傑作はラストの「人魚姫の夢」。初めて聞いた時は号泣してしまった。歌詞がメロディーが、ではなく、多分その両方。どこがどう、というのは非常に難しい。今のわたしの心境を彼女が歌ってくれた。そんな風に感じたのだ。よく「歌を聞いて生きる勇気をもらった」とかいうけれど、それとは全然違う。彼女の曲は「心に寄り添う」歌だと思う。「今、こんな気持ち」と言い当てられる感じに近い。それも自分でも気づいていない深淵を見せられたような感じなのだ。
 
 ユーミンはすごい、と改めて思った。彼女よりすぐれた歌手はたくさんいるだろうし、作詞家も作曲家もまたしかりだろうが、こんな風にわたしの心を強く揺さぶる歌をかけるのは世界広しといえども彼女ひとりしかいない。テクニックとか新しさとかそんなものをはるかに超えた世界をもっている表現者とでもいえばいいのかな。いや、どんな評価も適当でない感じもする。

 ユーミンはユーミン。

 うん、これが一番しっくりくる。

 

 

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