おともだち


 アメリカのペット事情も合わせてお話したいと思う。
 今我々が住んでいるのは一軒家である。周りの家はほとんどペットを飼っている。
隣の家 ドーベルマン一匹、 雑種の犬一匹
裏の家 猫2匹、プードル一匹
前の家 猫一匹 ジャーマンシェファード一匹
その隣の家 ラブラドール一匹

てな感じで、結構猫を犬を一緒に飼っている家が多い。それからアレックスのような中型犬、そしてヨークシャテリアみたいな小型犬はあまり見かけない。ほとんどがゴールデンレトリバークラスの大型犬。
 珍しいところではグレイハウンドを時々見かける。
 グレイハウンドはアメリカを走る長距離バスの名前としても有名だが、レース犬としてもアメリカでは有名な犬らしい。ドッグレーススタジアムというのが、ちょっと離れたところにあるが、かなり大きくいつもにぎわっている。
 足が木の枝のように細く、また信じられないくらい長い犬で遠目で見てもとても美しいスタイルの犬である。

さて、ご近所の犬にまつわる話をちょっと。

トビー


 お向かいのジャーマンシェファード。

 うちが引っ越してきた時わずか3ヶ月だったが、すでにアレックスより大きかった。かなりの悪戯好きで、人懐っこく、人の姿を見ると怖れずによってくる。しかし怖れるのはこっちの方なのだ、ということを彼はわかっていない。
 一度、朝に新聞をとりに外に出ようとしたら、玄関の目の前で待ち構えていて飛び掛ってきた。私よりはるかに大きく、もう少しで組み敷かれるところだった。ちょっと焦った。この後、びっくりする私を尻目にトビーは中に入り込み、アレックスの残していたフードを全て平らげた。
 図体は大きいけれど中身はまだまだ子供で、なんだか微笑ましかった。飼い主はしかしこのとビーの悪戯に業を煮やし、最近インビジブルフェンスなるものを自分の家の庭に張り巡らした。
 このフェンスは文字通り、目には見えないのだが微弱電流が流れていて、それが犬の首輪につけた装置と反応して、敷地外に出ようとすると軽い電気が首輪に流れてショックを与えるという仕組み。
 このシステムにしてからはトビーが我が家に入ってくることはなくなった。ちなみにトビーは随分アレックスと遊んでくれようとしたが、アレックスの方は怖がって逃げまわってばかりいた。

ローズ


 うちの裏に住む白いプードルで、アレックスは彼女がおともだち1号だった。大きさも年も近く、裏の庭で追いかけっこなどをして愛をはぐくんだが、最近アレックスが中性化してしまったので愛は終わった。

 ちなみにプードルという犬種は毛が抜けないらしい。いつも毛がもこもこなので、毛が生え変わる時期は大変かと思いきや、案外苦労はないらしい。


ブリアナ

左は現在のブリアナ(10ヶ月) 右は3ヶ月のブリアナ(アレックスと同じくらいだった)


 トビーの隣の家に住むラブラドールレトリバー。ラブラドールの子犬があんなにやんちゃだとはブリアナを見るまで知らなかった。ラブラドールのイメージは、盲導犬、賢い、などなど好意的なイメージばかりだった私は、彼女の飼い主が「何でこんなに馬鹿なのかしら。」と言っているのを聞いてびっくりした。
 彼女もトビー同様、怖いもの知らずの悪戯好きで、アレックスと遊びたがるところまで似ていたが、やはりアレックスにとっては彼女も体が大きく、動きが激しすぎてついていけなかったらしい。
 トビーと同じく今はインビジブルフェンスの中でおとなしくしている。

隣の2匹


 隣の住人はつい最近引っ越してきたばかりで、実はまだ犬の名前を知らない。一匹は精悍なドーベルマンだが、話しを聞いたら実はメス。しかも性格はすこぶる穏やかで、近寄ると甘えて擦り寄ってくる。
 もう一匹はゴールデンレトリバーの血を引く雑種で、やはりメスだが、この犬もトラブルメーカーだった。飼い主の話では、従順で、決して遠くへは行かないので放し飼いにしているということだったが、これがどうしてどうして。うちの庭の花壇からウサギの置物をくわえて持っていっちゃうし、朝刊は噛んでびりびりにしちゃうし。
 トビーやブリアナの時は、文句を言う気持ちにならなかったが、さすがに困って頼んでみたら、その後は放し飼いはなくなった。

番外 Oさんの猫


 会社の奥様の飼ってらっしゃる猫 ビンクス
 白い靴下を履いているような可愛らしい黒と白の毛並みでブルーアイズを持っている。
 先日アレックスと彼の家の中で対面したが、大変犬に興味を持って遊びたがった。これは結構びっくりした。
 アレックスが移動すると、すかさず彼も後を追う。しかし遊び方は、猫パンチと猫キックをかますというちょっとアレックスには辛いものだったので、仲良くなるまでにはいかなかった。しかし激しい喧嘩もなし。

ビンクスにびびりまくるアレックス(右)

 さて最後にトイレの話だが、こっちはあんまり後始末をしない。私が散歩の時に袋を持参していたら、逆に驚かれた。住宅街の敷地はかなり広く、歩道の脇の芝もかなりゆったりとしているので、歩いていて、糞を見つけても特に匂わないし、踏んづける危険もない。
 私も慣れてきて、自分の庭の糞の後始末をしなくなってしまったが、芝刈りのお兄さんが来てくれる前はさすがに気になって拾いまくったりしている。

 

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